サステナビリティ
株式会社ニチリンは、「信頼と喜びの行動で21世紀に貢献する」ことを経営理念としております。「信頼と喜びの行動」は、「社員一人ひとりがニチリンで働くことに生きがいを感じる」ことで生まれる行動であります。社内が毎日笑顔であふれ、社員が成長を感じながら、生き生きと能力を発揮できる会社であるためには、一人ひとりが「健康」であることが不可欠です。また、今や活動の範囲は全世界に広がり、ニチリングループ製造拠点を少数精鋭体制でカバーするためには、社員の「健康」が前提であり、社員の「健康」こそが、会社の活力であり競争力の源泉に他なりません。ニチリンは、全ての事業活動において「安全と衛生の確保を最優先する」という方針の下に、安全活動とともに社員の「健康」に注力した経営活動を推進することをここに宣言します。
代表取締役 社長執行役員
曽我 浩之
1)健康経営推進体制
メンタル(心)およびフィジカル(身体)の総合的な健康増進を図ることを目的とし、2025年3月27日付で経営層からなる「健康経営推進委員会」および全部署から選任する健康経営推進者からなる「心と身体の健康専門委員会」を設置、ならびに両委員会の事務局として専任部署の「健康経営推進グループ」を新設しました。
経営層から従業員までを巻き込んだ推進体制とし、健康経営推進活動をより充実させることで、社員の健康増進を目指します。
①健康経営推進委員会
代表取締役社長を委員長とし、常勤の取締役および執行役員で構成され、健康経営推進方針および目標値ならびに取り組み計画を策定する。
②心と身体の健康専門委員会
人事総務部担当役員を委員長とし、健康経営推進者および委員長が指名した有識者で構成され、健康経営推進委員会の諮問機関として、健康経営推進方針および目標、計画に基づいて具体的な施策を協議・立案し、実行する。
2)心と身体の健康専門委員会の主な活動内容
・心と身体の健康増進に関する諸施策の立案と実施
・健康経営に関する広報(社内外コミュニケーション)
・健康管理施策(健康診断・ドック、保健指導、ストレスチェック等)
・健康づくり施策(研修・セミナー・運動イベント)
・休職者に関する施策(休職者情報、復職支援プラン)
・推進体制(諸制度の新設、整備)
■ニチリン健康経営推進体制図
健康経営の取組みから経営課題の解決までの一連の流れを「健康経営戦略マップ」で示し推進しています。
ニチリン 健康経営戦略マップ
1)生活習慣病予防・改善と健康意識の向上
・要精検者の精検受診率向上(80%以上)社内診療所からの紹介状発行・受診予約体制確立
・特定保健指導の受診率向上(95%以上)受診の勧奨
・定期健康診断検査項目の改善(若年層への心電図検査追加、頸部エコー・PSA検査・ABC検査を社内健診で実施、50歳以上の希望者と前年度ピロリ陽性者の胃部検診を胃カメラに変更(社外健診機関で定健受診))
・55歳と60歳の人間ドックにオプションで頭部MRI検査を付加
・60歳以上の社員に対する健康づくり(動脈硬化対策、シニア社員セミナー)
・女性特有の疾患に特化したセミナー(地元の産婦人科とコラボ企画)
・学卒内定者への事前指導の充実(入社前健診~入社までのフォロー)
・受動喫煙防止対策(禁煙セミナー、禁煙デーイベント、非喫煙者へのインセンティブ制度、禁煙サポート(禁煙外来通院費用補 助)、禁煙成功者表彰
・女性疾患予防対策充実(市町村ガン検診クーポン活用の推進、地元の産婦人科と連係)
・全員参加の健康づくりイベント(ウォーキングアプリを活用したウォーキングイベントの定着)
・プレゼンティーズム対策充実(睡眠時無呼吸症候群対策)
2)メンタルヘルスケア推進
・メンタルヘルス階層別セミナー
・脳と身体の健康セミナー(年代別)
・産業カウンセラー面談充実(勤続年数・年齢別の定例面談、人事異動後のフォロー面談)
・ストレスチェックの充実(エンゲージメントの把握)
・育児および介護の実態とニーズの把握
・定期健康診断での有所見者率の低減
2025年度目標値 : 32.6%以下(2024年度実績 33.6%)
・定期健康診断での有所見項目率低減
2025年度目標値 : 8.4%以下(2024年度実績 8.6%)
・健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定継続
ホワイト500認定に向けた推進組織体制の改変
・疾病啓発デーに社屋の社名看板をカラーライトアップ
(世界文化遺産国宝姫路城のアウェアネスカラーライトアップに合わせて)
健康経営に関する各指標
<健康投資施策の取組状況に関する指標>
2023年度(実績) | 2024年度(実績) | 2026年度(目標) | |
健康経営優良法人 | 認定 | 認定 | 認定 |
定期健康診断受診率 | 100% | 100% | 100% |
定期健康診断後の精密検査受診率 ※1 | 79.2% | 69.2% | 80%以上 |
ストレスチェック受検率 | 100% | 100% | 100% |
ハイリスク者への施策の参加状況(特定保健指導実施率) ※協会けんぽと連携して実施 | 95.7% | 97.8% | 95%以上 |
女性の健康課題に関する施策への参加状況 (対象セミナー受講率) ※2 | 37.4% | 22.0% | 50%以上 |
年代別(3年目、30歳、40歳、50歳、60歳) 健康セミナーへの参加状況(対象セミナー受講率) | 85.1% | 75.0% | 95%以上 |
平均残業時間/月 | 9時間 | 9時間 | 8時間以下 |
平均年休取得率 | 76.0% | 77.5% | 80%以上 |
※1 精密検査受診率は、当社の指定する充填所見項目に対する精密検査の受診率
※2 対象者は女性従業員(外国人技能実習生を除く)
<従業員の意識変容・行動変容に関する指標>
2023年度(実績) | 2024年度(実績) | 2026年度(目標) | |
喫煙率 ※3 | 27.6% | 31.7% | 27%以下 |
喫煙率 ※4 | 26.5% | 26.1% | 23%以下 |
運動習慣者率 ※5 | 33.3% | 37.4% | 40%以上 |
ヘルスリテラシーの状況(対象セミナー受講者) | 113名 | 257名 | 全社員 |
※3 喫煙率は、春の社内定期健康診断受診者の問診による(社外受診者を除く40歳以上の正社員)
※4 喫煙率は、年間の社外受診者を含む正社員(出向者除く)の全年齢での数値
※5 運動習慣率は、春の社内定期健康診断受診者の問診による(社外受診者を除く40歳以上の正社員)
<健康関連の最終的な目標指標>
2023年度(実績) | 2024年度(実績) | 2026年度(目標) | |
適正体重者率 ※6 | 62.7% | 59.3% | 70.0%以上 |
有所見率等 | 50.0% | 33.6% | 30.0%以下 |
有所見項目率(弊社独自の指標) | 9.4% | 8.6% | 7.0%以下 |
離職の状況(傷病による離職者) | 0名 | 0名 | 0名 |
プレゼンティーイズムの向上 (WLQ-Jを用いた仕事のパフォーマンス総合評価(生産性)) 全従業員を対象のストレスチェックと同時実施(受検率100%) | 94.0% | 93.8% | 95.0%以上 |
アブセンティーイズムの低減 (傷病欠勤・休職の取得日数平均) 全従業員の人事データから抽出 | 2.2日 | 2.9日 | 2.0日以下 |
ストレスチェックの集計結果(総合健康リスク) | 98 | 96 | 100以下 |
ストレスチェックの集計結果(高ストレス者) | 14.3% | 13.9% | 9.0%以下 |
ワークエンゲージメントの向上 (新職業性ストレス簡易調査票短縮80項目版による平均値) 全従業員を対象のストレスチェックと同時実施(受検率100%) | 2.4点 | 2.5点 | 3.0点以上 |
※6 適正体重者率は、春の定期健康診断(社外受診者を除く40歳以上の正社員)による数値
<安全衛生・リスクマネジメント>
2023年度(実績) | 2024年度(実績) | 2026年度(目標) | |
労働安全衛生に関する労使での協議(実施率) | 100% | 100% | 100% |
安全衛生委員会実施状況(回数/年間) | 12回 | 12回 | 12回 |
労働災害発生状況(休業災害件数/年) | 0件 | 0件 | 0件 |
ニチリングループ安全衛生方針にのっとり、毎月開催している安全衛生委員会にて、労使ともに協議しています。
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